玉ねぎは、カレーやシチューなどの煮込み料理からサラダや炒め物まで、様々な料理に
幅広く使えるオールマイティなお野菜ですよね♪
玉ねぎには独特の香りや辛みがあり、それが苦手という方もいると思うのですが、加熱
することで甘みや深みが増して、旨味成分が引き出されてさらに美味しくなります。
ある食品に含まれる特定の成分が、新型コロナウイルスの感染リスクを下げるというこ
とで、エピジェネティクス分野で研究が進められているそうなのですが、玉ねぎもその
食品のひとつなんです。玉ねぎは、毎日の食卓に欠かせない食材ですね!
今回は、この時期ならではの新玉ねぎの美味しい食べ方と、気になる栄養成分と効果に
ついてご紹介したいと思います。
とっても簡単で、とにかく美味しいので、おすすめですよ♪
新玉ねぎの甘とろレンジ蒸し☆レシピ
3月~5月の時期に収穫された新玉ねぎは、みずみずしくて甘みが強いのが特徴。
我が家では、淡路島産の新玉ねぎを農家さんから直接購入しています。
淡路島の温暖な気候で育った玉ねぎは、肉厚で水分が多く、より甘みが強いと言われて
います。新玉ねぎは、サラダなど生で食べても美味しいのですが、加熱することで甘さ
がより引き立ちジューシーになり、美味しさがさらにアップします。
ご紹介する「新玉ねぎの甘とろレンジ蒸し」は、たった3つの食材で、しかもレンジ
だけでできるお手軽レシピです。お酒がすすむ一品ですよ♪
【 材 料 】
- 新玉ねぎ 1個
- Ghee or 無塩バター 大さじ1
- 塩こんぶ 10g
【 レシピ 】
1. 新玉ねぎは薄皮を剝いて、ヘタと根の部分を切り落とす。
2. 6等分に切り込みを入れ、深めの耐熱皿に入れる。
3. 大さじ1のギー(バターでもOK)と塩こんぶを乗せる。
4. ラップをして600Wの電子レンジで4分~6分ほど加熱する。
※加熱時間は玉ねぎの大きさによって調整して下さい。
完成です♪
材料がシンプルなだけに、素材そのものの旨味を味わうことができます。
新玉ねぎの水分は火を通すことによってギュッと凝縮され、噛んだときのジューシーさ
と甘みが格段にアップして・・・毎日でも食べたい美味しさなんです♪
新玉ねぎの旨味成分と昆布の出汁がたっぷり詰まったバタースープを、とろっとろの
新玉ねぎと一緒に食べます。
塩こんぶのほどよい塩加減と、新玉ねぎの甘みが絶妙なバランスです♪
これはお料理と言えるのか?という手軽さなので、ぜひトライしてみて下さいね!
玉ねぎの栄養と効果
玉ねぎの血液サラサラ効果は良く知られていますが、その他にも、女性にうれしい美容
効果や健康効果が期待できるんです。
◆硫化アリル
硫化アリルは、玉ねぎ特有のにおいや辛みの成分です。
玉ねぎを切る時に涙が出るのは、玉ねぎの細胞が壊れて、この硫化アリルが空気中に
放出され、鼻や目の粘膜を刺激するからなんです。
硫化アリルは、脂質と結合することでビタミンEと同じような抗酸化作用を発揮すると
言われています。それが血液をサラサラにして、血栓ができるのを防ぐ作用につながる
のだそうです。血液サラサラ効果によって、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞などの生活習
慣病を予防したり、血圧を下げる効果も期待できます。
さらには、糖尿病の予防や血行促進作用による冷え性の改善にも役立ちます。
また硫化アリルには、体内に吸収されにくいビタミンB1と結びつくことで吸収を高め
る働きがあります。ビタミンB1が不足すると、イライラしたり、疲れやすくなるので
疲れがなかなか取れない・・・という方にもおすすめの食材です。
◆ケルセチン
ケルセチンはポリフェノールの一種で、主に野菜に多く含まれている成分です。
フラボノイドの中のフラボノール類に分類され、活性酸素を取り除く働きがあります。
強力な抗酸化作用により、活性酸素によるダメージを防ぎ、血流を改善する作用がある
ため、血圧の上昇を抑える効果やコレステロール値を下げる効果、動脈硬化の予防にも
有効であるという研究結果があります。
ケルセチンは抗炎症作用を持つことから、関節痛の症状を緩和する効果やアレルギーの
症状改善にも効果があると言われています。
ケルセチンには、紫外線から肌を守りシミやシワを防いでくれるという優れた美肌効果
もあります。また、脂質の代謝を改善する効果や脂肪燃焼効果も注目されています。
◆カリウム
カリウムには体内の余分な水分の排出を促し、むくみを改善する作用があります。
デトックス効果も期待できるので、からだの中から美しくなれそうですね!
感染リスクを下げるケルセチンの働きに注目!
玉ねぎには、前述の通りケルセチンが豊富に含まれています。
エピジェネティクス分野での研究によると、このケルセチンには、新型コロナウイルス
がヒトの細胞に侵入するのを阻害する働きがあるとのことです。
まず、ウイルスがどのようにヒトの細胞に侵入するのか?について。
SARS-CoV-2ウイルスの表面にあるスパイク(S)プロテインには、宿主細胞の特定のレセ
プターにのみ結合する突起があります。それがヒト細胞のアンジオテンシン交換酵素Ⅱ
(ACE2)受容体に結合することで、タンパク質と酵素が働きあって、ウイルスがヒトの
細胞質内へと侵入し増殖していくと考えられています。
そこでケルセチンが標的とするのが、ACE2受容体(ヒトの細胞のドアとなる部分)と、
3CLプロテアーゼとヘリカーゼ(RNA複製酵素)です。
ケルセチンはこれらの分子と相性が良く、分子結合してウイルスが細胞に侵入したり、
増殖するのを邪魔する働きがあると言われています。
ウイルスの感染リスクを下げるのに有効な摂取量は、玉ねぎ600g/日とのことです。
中玉2個分くらいでしょうか・・・かなりの摂取量になりますよね~。
毎日600gの摂取は現実的ではないかもしれませんが、玉ねぎはオールマイティなお野菜
なので、意識しながら日々の食卓に積極的に取り入れて行きたいですよね♪
ケルセチンのサプリメントもあるので、不足分をサプリで補うという手もありますね!
とにかく我が家では、感染症対策に良いとされる食品はどんどん取り入れて、なんとか
この時期を乗り切りたいともがいております(笑)。
柑橘系のフルーツや緑茶も効果的と聞いたので、いつもより多めに摂取しています。
皆さんもたくさん栄養を摂って、健康体を維持していきましょう!
↓ アイスを狙っている笑顔